離婚から始まる新しい生活
現在、結婚している人には常に二つの選択肢が存在し続けます。一つは、その夫婦関係を続けるか。そしてもう一つは、離婚するかです。結婚の経験が無い、まだその予定が無い人には「良く分からない」と思われるかもしれません。それがどういうことなのかと言えば、結婚生活というのは、自然に延々と続いていくものでもなければ、波風が立つことなく円満に続くものでも無く、子供の為、両親の為、生活の為、老後の為、世間体の為に、時には我慢して、時には自分に問いかけをし、時には迷いながらも、持続させる努力をしていかないとならないものだということです。お互いに一緒に居たいと考えるからこそ結婚した関係ですが、長く一緒に住むことで、恋愛期間中には見えてこなかった様々な部分が少しずつ現れてきます。それは、お互いが心を開き、隔たりを無くしたという良い面でもあるのですが、たいていの場合、「結婚前は知らなかった意外な部分」として受け取られます。それがどうしても受け容れ難いとか、我慢できないとか、理解できない性格や趣味嗜好、人間性ということも十分有り得ます。また、生活水準、生活環境などの変化で、人はたやすくその性格や思考回路を変えてしまうものです。若かった頃には無かったネガティブな性質が出てきたとか、年を取ると急に怒りっぽく暴力的になった、ということも人間ならあることでしょう。
離婚を決意するその時までは、それぞれの理由で踏みとどまるわけです。その理由の一つが、「離婚することによるマイナスが嫌だから」というものでしょう。世間体や、両親への顔向け、そして何より生活の基盤や収入という様々な部分で、離婚はマイナスが多い。そう考えて、離婚に踏み切れない人はきっと多いはず。しかし、すでに愛が無い相手、お互いにどうしても分かり合えない相手、許せない裏切りをした相手と、自分を押し殺し、我慢して暮らすことが果たして正しいのでしょうか。離婚をすることは必ず不幸になってしまう選択なのでしょうか。答えはNOです。確かにそれは手放しで喜べる幸せなことでは無いでしょう。しかし、すでに破綻した夫婦関係を無理して続けたり、心の通わない相手と一つ屋根の下で暮らし続けることは、それだけですでに大きなマイナスと言えます。子供の為にも自分が我慢すれば穏便に済む…と考える人も居るでしょうが、そんな風に無理をしてどんどん心を痛めていくあなたを見ていることは、まわりの人たちにとっても辛いはず。
確かに離婚は簡単なことではありません。それによって生活は急変してしまうことでしょう。不安や悲しみや痛みも付き物です。しかし、離婚によって、必ず新しい人生は拓けます。新しい可能性や出会い、これまでと違う生活が手に入ります。それをプラスの方向に持っていけるか、明るいものにするかは自分次第なのです。
